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賃貸でも家具の固定効果を高める取付方法とは?防災のプロに学ぶミヤネ屋

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地震が相次ぐ日本列島ですが、内閣府の調査では、家具の固定を行っていない家庭は約6割にものぼるという結果。

一方で固定器具を取り付けていても、正しく設置出来ていない家庭も多いそうです。

この記事では、以前ミヤネ屋という情報番組で紹介された、

  • 防災のプロによる家具の固定器具別の効果
  • 賃貸でも転倒防止効果を高める家具の固定方法

について記事にまとめました。

解説は、危機管理アドバイザーの国崎信江さんと、防災機器検査協会の内藤昌彦理事長です。

家具の固定が未設置の方は参考になさってくださいね。

目次

大地震での死亡場所や死亡原因

1995年に発生した阪神淡路大震災の死亡場所は、

自宅 78.9%
病院 10.7%
診療所 0.4%
その他 10.7%

早朝という時間帯もあり、

圧倒的に自宅が多い事がわかります。

さらに負傷した原因は、

家具・家電の下敷き 46%
ガラス・金属・建物や構造物の破片 25%
天井・柱などの下敷き 17%
本人の転倒・転落 4%
その他・不明 8%

家具などの固定がいかに大切かがわかります。

もし何も対策をしていない場合、

震度6強では、

冷蔵庫の中身は全て飛び出し、

タンスや本棚などの家具も転倒してしまうことに。

家具の固定方法は6タイプ

家具の固定法を大きく分けると6タイプあります。

・ストッパー式

・マット式

・ポール(突っ張り棒)式

・ベルト式

・L字金具式(上向き固定)

・L字金具式(下向き固定)

転倒防止器具の効果ランキング

転倒防止の効果をランキングにすると、

1位:L字金具(下向き固定)

2位:L字金具(上向き固定)

3位:ベルト式

4位:ポール式(突っ張り棒)

5位:マット式

6位:ストッパー式

L字金具でも、下向き上向きで効果に差があるんですね。

知らなかった!

家具の固定正しい取付方法

壁に固定するのが一番効果が高いのはわかりますが、

賃貸では出来ないケースが大半ですよね。

賃貸でも転倒防止効果の高い固定方法の紹介の前に、

それぞれの特徴をまとめますね。

ストッパー式

ストッパー式とは、

家具の前下部に差し込む事で傾斜をつけ、

・前方向に倒れにくくする

・ずれにくくする

2つの効果を持ちます。

国民生活センターの震度6弱の揺れでの実験では、

ストッパー式の設置で倒れにくい効果があることが立証されてます。

マット式

マット式は、

粘着性のあるシートをテレビやパソコンなど小型の家具や家電の下に貼って転倒を防止するもの。

このタイプは 貼り付けた直後は粘着力が弱く、時間とともに徐々に強度を増していくそうです。

真空状態での固定なので背の高い家具には不向き、

箪笥の上の上置き(小型の家具)テレビ・パソコン・電子レンジ・オーブントースターなどの家電製品の固定に適してます。

我が家は小さい仏壇の下にも貼って固定してますが、動かそうとしても全く動きません。

ちょっと位置をずらしたいので、困ってます。。。

ホコリなどの汚れがあると粘着力が弱まるので、ホコリを除去してから貼りましょう。

またテレビの場合は、足が細かったりしてマットが貼れない場合もありますよね。

そんな時はこちらのタイプが便利かもしれません。

テレビ背面と家具をベルトで固定し、前に飛び出すのを防ぐベルトです。

ポール式(突っ張り棒)

突っ張り棒の原理は、家具が傾いて前に倒れるのを防ぐので、家具の後ろ側の浮き上がりを防ぐように家具の奥側に設置します。

国民生活センターの震度6強の揺れでの実験では、ポール式の設置で倒れにくい効果があることが立証されています。

天井が石膏ボードで弱い場合は?

天井が石膏ボードなどで弱い場合は、

天井の凹みや突き抜けなどが起こりやすいため、

突っ張り棒と天井の間に板などを挟むことで、天井の下地材の部分に力を加えることができます。

突っ張り棒と天井の間に板

ベルト式とL字金具

ベルト式でもL字金具固定式どちらの場合も、ネジを使って壁に固定するため、壁の下地材がある部分に取り付けることが大前提。

壁のどこにでも下地材があるわけではないので、L字金具を止めたい部分に下地材が無い場合も出てきます。

その場合は、ベルト式を選ぶと取り付け場所をある程度調節できるとのこと。

賃貸でも転倒防止効果の高い家具の固定方法とは?

賃貸の一番の悩みどころ、

壁に取り付ける一番効果の高い方法が出来ないことですよね。

防災機器検査協会の内藤昌彦理事長によると、

2つの方法を組み合わせることで、L字金具(上向き固定)と同様の効果を得られるそうです。

それは、

ストッパー式 or マット式 + ポール式(突っ張り棒)

の組み合わせ。

効果が小さいストッパー式・マット式と、効果が中程度の突っ張り棒の組み合わせ。

すでに取り入れている人も多いかもしれないですね。

背の高い家具にはマット式は不向きと解説があったけど、2つを組み合わせる場合はOKみたいですね。

その他にも、地震対策が紹介されました。

キャスター付きの家具の地震対策

固定したほうが良い家具ばかりではありません。

キャスター付きの家具の場合は、

キャスター2つを対角にロックすることで、家具が回転し、転倒を防ぐことが出来るのだそう。

キャスターをロック固定

前側2つのロックや後側2つロックでは家具が回転せずに倒れてしまうのでNG!

生活雑貨類を柔らかい素材にする

家の中には、壁掛け時計やガラス製の額縁、陶器の置物や花瓶など、

地震の際には凶器となって飛んでくる危険な素材のものが意外に多いですよね。

これらのものを、紙・布・シリコーン製などに変えることでも安全性が高まります。

壁掛けのアートも、ファブリック製などの軽いものにすると安心ですね。

食器棚と食器の間にすべりどめシート

扉の開閉をストップするストッパーを取り付けるのはもちろんのこと、

その前に食器棚の中も食器が動かないように滑り止めシートを敷いておくこと。

お皿とお皿の間にも大きさや形状が変わるごとに間にすべりどめシートを挟む。

応急の場合はサランラップやキッチンペーパーでもOK!

お皿とお皿の間にもすべりどめシートを挟むのは盲点でした。

確かにお皿は滑りますもんね。

その他にも、

引き出しの飛び出し防止に、ドアストッパーやヘアゴムなどを使うなども。

家具の転倒による被害を防ぐ家具の配置

家具の配置場所も、身を守るために重要なポイント!

意外と危険な配置になってることもあるので、要チェックです。

閉込めを防ぐ安全な家具の配置

キッチンでの家具の配置、左と右ではどちらが安全なレイアウトか、

家具の配置比較

いわずもがな、正解は右。

左は、家具が移動したり転倒した時にドアを塞いでしまい逃げることが出来ないから。

家具転倒時の比較

寝室の家具とベッドの配置

寝室にクローゼットやタンス、ベッドがある場合、

無防備にタンスとベッドを並べてしまうとベッドに向かってタンスが倒れてしまう事態に!

布団ならなおさら危険ですね。

タンスとベッドの配置比較

ベッドとタンスを並行に並べることで、ベッドに向かってタンスが倒れる危険を減らす事ができます。

さらにもっと安全を考えるなら、ベッドの頭の位置を壁側ではなく反対側にすると良いそうです。

大きく揺れたらタンスが横に倒れる可能性もあるから。

窓際には重量物や落下物を置かない

窓際に向かって花瓶や重量のあるものを置くと、地震のさいに窓にぶつかり割れる危険が。

窓際の家具配置比較

出窓にキレイなガラスの瓶とか並べてる人は、

安全な場所に移動させるか、ジェルマットで固定してしまうと良いかも。

倒れた家具はすぐに起こさない

大きな地震のあとは大きな揺れが起きる可能性大。

家具を起こして転倒防止器具も何もついてない状態で大きな揺れが来たら危険!

また、ガラス片がちらばっていたりするので、底の厚いスリッパなどを穿いて足を守ることも忘れないように。

地震の時に便利なもの

  • ヘッドライト

ライトというと懐中電灯を想像しますが、

トイレや物を持って移動するなど、災害時は両手が使えると何かと便利です。

  • レジ袋

スマホのライト機能やアプリなどを使う場合、スマホにレジ袋をかぶせるとランタンのように使うことが出来ます。

  • 水電池

水電池はスポイトなどで水を入れると発電する電池のこと。

水がない場合は、

ジュースやツバ、尿などでもOKなんですって。

期限切れの水も捨てずに取っておくと水電池に使うことが出来るなど役に立ちます。

電池力が弱まったら水を足せば復活するので、電池切れの心配がないのがいいですね。

家の構造や間取りなどで、どうしても安全なレイアウトに出来ない場合も多々あると思うのです。

我が家も危険な場所に食器棚があったり、冷蔵庫は斜め天井で固定することが出来なかったりなど色々。

つねに地震が起きたらどう動いて避難するかをシミュレーションしておくことも大事ですね。

こちらもご覧ください↓

地震で倒れにくい家具の配置は向きが重要!揺れる方向を確認しよう

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