NHK趣味どきッで紹介された”石村由起子さんの暮らしの道具”
ご自宅の様子も詳しく紹介されましたが、センスの良いインテリアや暮らしぶりに感動❢
忘れないうちに記事にまとめました。
見逃した方は参考になさってくださいね♪
石村由起子さんとは?
生活文化コーディネーターの石村由起子さん。
奈良市の郊外で30年以上にわたり、カフェと暮らしの道具を扱うお店「くるみの木」を営んでいます。
東京でもまだカフェという存在が一般的ではなかった時代から、自分の感覚でお店を作り上げてきた、まさに草分け的な存在。
器や雑貨の目利きとして定評のある石村さんですが、
暮らしや食をテーマに地方自治体の町おこしや、地域の魅力を発信するアドバイザーとしても各地で活躍中です♪
石村由起子さんの書籍↓
日当たり抜群のリビング
石村さんの自宅リビングは、羨ましい!とため息が出そうな日当たりの良さ。
元々はサンルームだった場所を部屋に改装したというリビング。
一面の窓ガラスから見える庭の緑がなんともいえず素敵です♪
リビングで干し野菜と干し果実を手作り
リビングには大きい楕円形のテーブル、
そしてのその上には整然とカゴやトレーに並べられた数々の野菜や果物が。
この日当たりの良さを活かした干し野菜、干し果実を作っている石村さん。
まるでインテリアの一部になっているような干し野菜&干し果実たち♪
この日並んでいた野菜や果物は2日めということですが、いい感じに乾燥が進んでいます。
暮らしの道具1:ざるとバット
石村由起子さんが大切にしている道具、
1つ目は、野菜や果物を干すためのざるとバット。
日当たりの良いこの部屋に旬の野菜や果物を小さく切っていつも並べています。
2日めでもその味は、甘くて旨味が凝縮。
種類ごとに丁寧に切りそろえられた旬のりんごや柿、大根などどこにでもある食材だけど、見ているだけで幸せな気分にさせてくれます。
目が喜ぶと心も喜ぶ
意識して綺麗にならべているわけではないと言う石村さんですが、種類ごとに分けて並べていると、なぜかきれいに見えるのよねと。
今の季節はとくにかぶらがいろいろな色があって切って並べているだけで楽しいのだそう。
こういった事で幸せを感じることが出来る。
見ているだけで目が喜ぶ感じ。
目が喜ぶと心もワクワクするし幸せな気持ちになるでしょう。
こういった事が人生の喜びにつながるんですよね。
話し方や声のトーンが優しく穏やかながら可愛らしさもある石村由起子さん。
”目が喜ぶと、心も喜ぶ”
この素敵な言葉は、石村さんのおばあさんの口癖だったそうです。
おばあちゃんのお茶
香川県高松市出身の石村さん。
著書にもよくおばあさんの事が登場しています。
”両親ともに働いていて、
ふたりともひどく忙しかったから、私はおばあちゃんとおじいちゃんに育てられたようなものなのです。
今ちょうど自分がその頃のおばあちゃんの年齢に近づいているのですが、おばあちゃんのしていたことを今、自分がしていると思うのです。”
石村家のブレンド茶のレシピ
おばあちゃんっ子だった石村さんにとって、思い出の味の1つがお茶。
石村さんの入れるお茶は、いろいろな味がするそうですが、
この日、石村さんが入れたお茶は、
番茶をベースに大豆やハトムギ、庭に植えているレモンの葉っぱなどを石村さんが自分でブレンドしたもの。
お茶の材料:
・番茶
・大豆
・黒豆
・青大豆
・レモンの葉
・はとむぎなど
器も素敵♪
お茶は季節のものをブレンドして楽しむ、
季節ごとに他の豆やハーブなど手に入るものを色々混ぜ合わせるのが石村家流。
石村由紀子さんがまだ小さい頃からおばあちゃんのお茶は美味しいと評判だったそうです。
大きなやかんで沸かした、黒豆やハトムギ、柿の葉など体に良いものをブレンドしたお茶。
お茶っ葉のお茶じゃなくて、ミックスしたのがおばあちゃんのお茶。
それをずっと見てきるから、私も身についているんだと思います。
暮らしの道具2:ガラスポット
石村由起子さんが大切にしている道具、
2つ目は、お茶の色が外から見えるガラスポットやガラス容器。
こちら↓石村由起子さんが使っているのと同じと思われるガラスポット♪
素敵だな~と思って値段を知りたかったんですが、ツイッターで2万4千円という情報がありました。
直火にかけられるガラスのポットって中々珍しいかも。
割ってしまいそうでドキドキですが、憧れますね♪
土の器とは違って、光の加減で変化するガラスの魅力が大好きだという石村由起子さん。
家のあちこちに目を喜ばせてくれるガラスの器や透明容器がたくさんある石村さんの家。
暮らしの道具2:そばちょこ
石村さんが大切にしている道具、
3つ目は、蕎麦ちょこ。
この蕎麦ちょこは、石村さんが10代の頃から使っている年代物。
石村由起子さんが高校3年のとき、
旅館を営むおばが骨董市に連れて行ってくれて、たくさんの食器の中から選んだ2つなのだそう。
”なぜたくさんの中からこれを選んだのかと考えると、柄の素晴らしさ、絵の素晴らしさとかよりもシンプルなものを感じて選んだのかな?
いつもヨーグルトを食べていたので、これでヨーグルトを食べたいと思っていたんです、最初は。
もしかしたら、この器のイメージが朝の感じだったのかもしれないですね。”
10代の頃に手に入れた道具を今も大切に使い続けている石村さん。
値段やブランドではなく、自分の目で物を選ぶ感覚は早くから身についていたのかもしれません。
何度も処分しようかと思ったけど、”やっぱり好き、やっぱり好き”って、ずっと置いてるの。
自分で選んだものはしっかり見つめて選んでいるから、たくさん物があっても、自分にわかるように片付けができたら良いなって思います。
暮らし技:しまい込まない
しまい込まずに、今日はどれを使おうかな?って思えるように、湯呑やお皿なども、目に見える場所にたくさん置いてあります。
大切だからとしまいこむのではなく、長く使うことでより愛着が湧いてくるという。
機能的なキッチン
日当たり抜群のリビングも素敵でしたが、キッチンも惚れ惚れするような素敵な場所。
壁面の白の食器棚が使いやすそう~。
インテリアとしても完璧な美しいキッチン❢
暮らし技:お料理の効率化
日々多忙な石村さん。
効率的に家事をするためのちょっとした工夫があります。
それは下ごしらえした食材をストックしておくこと。
色々なものを食べたいので、残ってしまった食材は茹でて冷凍庫へストックしておく。
残った野菜を下ごしらえしてジップロックへ。
さらにプラケースに入れて冷凍保存。
例えば玉ねぎも切り方を変えて何種類か用意しておく。
みじん切りはパスタのソースや焼き飯などに。
薄くスライスしたものは、野菜炒めやサラダ、味噌汁に。
こうしておけば作るときに切る手間が省けて便利。
忙しいからこそ、時間のあるときに食材を一気に下ごしらえしておくことで、手早く料理が作れる。
これもおばあさんが教えてくれた暮らしの知恵。
おばあちゃんは料理を教えていた人なので、段取り上手。
翌日の食材を前日に用意していたそう。
マスタード入りはちみつソースのレシピ
さつまいもは蒸してストックしておけば、このまま食べても美味しい。
でもひと手間加えるとおもてなしメニューに変身♪
お手製のマスタード入りの蜂蜜で和えるだけで、ワインにもあう一品に。
<マスタード入りのはちみつソースのレシピ>
材料:
はちみつ 70g
粒マスタード 40g
ヨーグルト 40g
作り方:
はちみつに、粒マスタードヨーグルトを加えて混ぜ合わせるだけ。
急なお客さんにも、手早く美味しいものを出せるので便利。
食べた人からは、はちみつとマスタードの美味しい組み合わせにびっくりされる。
立派なおもてなしの味で、ワインにもピッタリ。
これにパクチーやハーブのミントを合わせてもオシャレだそう♪
暮らし技:野菜は使い切る
石村さんはどんな野菜も使い切ります。
普通なら捨ててしまいそうな野菜のヘタや根っこの部分も集めてストックしています。
”だって野菜は皮と見の間に栄養があるっていうでしょ?
クズ野菜が宝に変身するのよ。
下ごしらえしながら野菜の残りを集めていくのも嬉しいことなのよ”
野菜の切れ端を使って鍋で昆布と一緒に煮込み、出汁をとります。
これを濾して冷凍しておけば、いつでも手軽にスープが作れる。
食べ物を決して無駄にはしない、おばあちゃん譲りの料理術です。
玉葱の皮のお茶レシピ
そして普通は捨ててしまう玉葱の皮もガラスポットでお湯を沸かして玉ねぎ茶に。
作り方:
玉葱の皮はよく洗ってから熱湯を注いで10分ほど待つだけ。
一人分を作る量のお湯で。
玉ねぎのヘタの部分も捨てずに素揚げして食べる。
”玉ねぎのひげがついてたら嬉しくて、ひげが美味しいのよ。
ネギでも一緒、ひげが美味しいの”と石村さん。
か、可愛い❢
暮らしの道具4:ふきん
石村さんの大切な道具、
4つ目は、ふきん。
いつもこんなにたくさん準備してあるそうですが、
”こんなにたくさん使うはずはないんだけど、このくらいは欲しいの。
家を建てたときに食洗機もいれたんだけど、なぜか使わないの。
洗うという作業が好きなんだと思うの”
また、最近は水切りかごも使わなくなったという石村さん。
洗った食器は水切りかごの代わりに乾いたふきんの上に食器を並べていきます。
暮らし技:すぐに直す
洗ったあとはすぐに”直す”
直すというのは、
関西弁で片付けるという意味なのだそう。
拭いた食器はすぐに片付ける。
こうすればキッチンはいつもスッキリきれいな状態でいられるから。
”すぐ直すことであとがいかに楽になるかって、どんどん気がついてきたの”
暮らし技:ふきんの煮沸
そしてふきんの汚れがめだつようになったら、鍋に重曹とレモンの切れ端を入れて30分ほど煮沸。
石村さんは庭木のレモンの葉っぱも入れてますが、切れ端だけでも十分。
こうすれば洗剤無しで綺麗になるそうです。
石村家のお正月飾り
石村家のお正月飾り。
素朴で一つ一つが優しく穏やか。
時間がゆっくり流れるようなこんなお正月飾りも素敵ですね♪
暮らしの道具5:ほっぽろ焼き器
石村さん宅の大切な道具、
最後はほっぽろ焼きを作る道具です。
ほっぽろ焼きとは、
故郷香川県で親しまれてきたおやつ。
これはおばあちゃんが使っていたもので、石村さんが学校から買える時間に合わせていつも焼いてくれたのだそう。
40年前、おばあさんが亡くなったときに、遺品の中から選んでもらってきた形見の品。
お守りのような存在だといいます。
”大事で大事で、実際に焼いてみたらちゃんと焼けて美味しい物ができたのでね”
<ほっぽろ焼きのレシピ>
材料:
・全粒粉の小麦粉
・水
・卵
・砂糖(茶色)
分量は図らず、ボウルに小麦粉を入れたら水道から直に水をれる石村さん。
いい加減混ぜたら卵と砂糖を加えてさらにかき混ぜる。
お砂糖(茶色の)は控えめに。
焼き器に油を少し塗って、
混ぜ合わせた材料を焼く。
アレンジとしては、
さつまいもを入れたり、黒豆も入れるなど。
そのためにお砂糖は控えめにしているそうです。
はちみつを落としても美味しい、
まさにおばあちゃんの味。
丁寧な暮らし
丁寧な暮らし方という言葉が流行って、あちこちで使われていましたが、本物の丁寧な暮らしを見た気がしました。
石村由起子さんがおばあちゃんから受け継いだ暮らしの知恵。
丁寧な暮らしには程遠い私ですが、私にもできそうな部分を探して取り入れてみようと思います。
石村由起子さんは、現在67歳。
とても若々しくて可愛らしさもある素敵な女性。
食べたもので体はできている。
そう考えると、若さと健康を保つためには、質の良い食事が大切だな~って改めて感じました。