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家具の転倒防止で一番効果的なのは、直接壁に固定してしまう事だと思いますが、
賃貸だったり、持ち家でも何らかの理由で取り付ける事が出来ないケースもいっぱいありますよね。
我が家も壁に固定できる場所と、どうしても固定出来ない厄介な場所があります。
それぞれの家庭で状況は違うと思いますが、私の家での対策を紹介しながらより良い方法を探ってみたいと思います。
食器棚の突っ張り棒と板の効果
我が家の食器棚は、玄関への通路にあるので地震対策は必須❢
食器棚
食器棚のサイズ:
幅80cm 奥行き40cm 高さ200cm
天井までの距離 約70cm
3.11までは、食器棚には突っ張り棒と突っ張り板の両方を設置。
奥が伸縮棒で手前が板状のもの。
突っ張り板の鉄板の裏には滑り止めが両端に施されてます。
突っ張り棒と突っ張り板で二重に対策をほどこしていたものの、天井までの距離が長く、伸縮棒の長さの分だけ強度的に不安。
唯一良い点としては、
天井が直張りなので天井の突き抜けや浮き上がりを心配せずに突っ張ることが出来ること。
設置していた突っ張り板は、板後方に足が2本しかないタイプで、かつ足が細いため、しっかり突っ張れている感覚はなく、(ちょっとグラグラな感じ)
補助的な感じで設置していました。
3.11震度5弱の揺れで突っ張り棒と板はどうなった?
我が家は都内でマンションの6F、3.11の地震では震度5弱でした。
3.11の時の震度5弱でどうなったかというと、食器棚が倒れたり動いたりすることはないものの、突っ張り棒は、ゆるんで前方に少し移動していました。
大きな余震が無くなった頃、地震のスキを見て突っ張り棒のサイド締め直しましたが、何度かの小さな余震でも、突っ張り棒が緩むことが判明。
天井が石膏ボードに突っ張り板
我が家には、食器棚の他にもう一つ、危険な家具があります。
それがこの本棚
本棚:
幅50cm 高さ200cm ×2個
天井までの距離 約20cm
食器棚と同様に背が高く、幅50cmを2本並べて置いてます。
この本棚は、天井からのハリがあるため隙間が極わずか。
そのため中々合う転倒防止グッズがなくて、簡易的にダンボールを挟んだりしてました。
実はこの本棚、
2012年に床をリフォームした際に乱暴に扱われたため、ネジが側板を突き破ってしまい、補修してもらったもののたガタガタ状態。
かなり横揺れに弱く、何の支えもないと少し右に傾いてしまいます。
細長いグラグラの本棚がダンボールを挟んだだけで、3.11でどうなったのかというと、本棚の中身はいくつか外に飛び出し、悲しいことにさらに右に傾いてしまいした。
マンションを購入した時に、食器棚と揃えて購入した想い出深い本棚。
捨てるのもしのびなく、そのままも危ないので楽天で慌てて耐震補強グッズを購入しました。
探せばあるもんですね。
こんなの取り付けました。
3.11の後だったこともあって、品薄状態の中、倉庫奥から出してきた事を思わせるような錆びついた状態で送られてきました。
羽を回して突っ張る構造になってましたが、羽が錆びついて回らず必死にもがいて何とか設置。
本棚と天井との隙間はわずか20.5cm。
おまけに石膏ボードの天井なので、思い切り突っ張ってしまうと天井が凹んでしまうことに。
こんな時、突っ張り棒のような小さな支点で突っ張ってしまうと突き抜ける危険があります。
できるだけ骨組みにかかるように、天井への設置面積の大きい突っ張りグッズのほうが安心。
つまり棒よりも板状のものが理想。
この転倒防止グッズは、(うろ覚えですが、)幅 55cmくらい?奥行き 15cmくらい
本棚の幅が50cmなので、前後にずらして2個設置しました。
羽状のネジを回しながら突っ張っていきます。
上手く骨組みにかかていなかったせいか、あまり強く突っ張るときしむ感じがしました。
その後震度3程度の地震がくると微妙に緩んでしまうのが悩み。
緩むと本棚が傾く。
壊れかけの本棚でない限り、この突っ張り板でも十分に機能を果たしたかもしれません。
大工さんに壁に取り付けを依頼
その後、食器棚は転倒防止金具を取り付けてくれる業者を探し、大工さんに壁に直接設置してもらうことができました。
費用は、クローゼットのドアの修理なども含めて5000円と、かなりリーズナブルで助かりました。
3.11の直後だったこともあり、かなり依頼が殺到していたそうです。
でも、ここで問題が発覚。
壁の下地・骨組みに注意
幅80cmの食器棚の背中側の壁は、木の骨組みと石膏ボードで出来ていますが、食器棚の両端が骨組みの位置と合わず、両端で止めることが出来ません。
しばし悩んだ大工さんは、食器棚の左側と中央で板を噛ませながら上手く取り付けてくれました。
左側の取り付け
左側面の壁と食器棚に5cm程度の隙間があるので、板を噛ませて取り付けてあります。
食器棚中央の取り付け
こちらは直接食器棚と壁をL字金具で止めることが出来ました。
右側にはどうしてもつけることができませんでしたが、大工さんの方が言うにはこれで十分でしょうと言う事でした。
ジャッキアップ段ボール箱・耐震君を設置
その後、一抹の不安を拭いきれずに、食器棚と本棚は耐震ダンボール箱の耐震君を設置しました。
その記事はこちらにまとめました。
結構良い感じです。
突っ張り棒と板の効果を比較
結局突っ張り棒と板では、面積の大きい板状のほうが圧倒的に良いと思いました。
とくに天井がベコベコの石膏ボードの場合は、点で突っ張るとかなり突き抜けてしまう危険性ありです。
特に賃貸の場合、穴が開いたり石膏ボードに傷をつけたら補修の費用がかかってしまいます。
以前賃貸アパートで、洗濯機の上に突っ張りタイプの棚を取り付けたら、横の壁がただの石膏ボードだったので、
凹んでしまい、退去の時に修理代を払うことになった経験があります。
板状のものであっても、天井が石膏ボードの場合ある程度加減が必要ですが、骨組みにかかれば、しっかり突っ張ることが出来ます。
家具の向きにも注意
建物にはその形によって揺れる方向の法則があります。
揺れる方向に家具の向きを合わせてしまうと倒れやすくなってしまうのですが、我が家の食器棚の向きは倒れやすい向きで設置してあります。
おまけに一番大事な玄関への通り道あるため(右側奥が玄関)食器棚が倒れたら玄関への通り道をふさいでしまいます。
皆さんも自宅の揺れる方向をチェックして、倒れにくい向きで家具が設置出来ているかチェックしてみてくださいね。
こちら↓
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